Natalie Portmanナタリー・ポートマン(Natalie Portman、1981年6月9日 - )は、アメリカで活躍するイスラエル出身の女優。身長160cm。来歴 [編集] 生い立ち イスラエルの首都エルサレムにて、ナタリー・ヘルシュラグ(Natalie Hershlag)として生まれる。父親のアブナー・ヘルシュラグはイスラエル人の医師、母親のシュリー・スティーヴンスはユダヤ系アメリカ人の主婦兼アーティスト(現在はナタリーのエージェント)。ひとりっ子。父方はポーランド・ルーマニア系からの、母方はロシア・オーストリア系からのユダヤ教徒の血を引く。父方の曾祖父母は第二次世界大戦中に強制収容所で死亡、祖父母も被害を受けている。 3歳の時にアメリカに移住。1988年までコネチカット州で、1990年からはニューヨーク州ロングアイランドで育つ。 [編集] 教養 高校時代は、映画撮影などハードスケジュールながらも勉強もおろそかにせず、試験では常に平均90点以上を維持し続け、成績はオールA。その後、ハーバード大学とイェール大学に合格し、1999年にハーバード大学に入学。心理学を専攻し、2003年に卒業。2005年にはヘブライ大学大学院にて中東問題の研究に参加。 英語とヘブライ語(後者は若干なまりがあると言われる)が母語で、フランス語、日本語、ドイツ語を独学。最近はアラビア語を新たに学んでいる。 [編集] 私生活 1999年にはルーカス・ハースと、2000年から2002年まではミュージシャンのモービー[1]と、2003年から2004年まではガエル・ガルシア・ベルナルと交際。その後もジェイク・ギレンホールやマルーン5のアダム・レヴィーン、ファッションブランド「Rag & Bone」の創始者のひとりで元モデルのネイサン・ボーグルとの噂もあった。2008年4月頃からミュージシャンのデヴェンドラ・バンハートと交際を始めたが、同年9月に破局[2]。 8歳の頃からベジタリアン(菜食主義者)であり、食肉そのものはもちろん、加工品やゼラチンも食さない。彼女は菜食主義について、「9歳の時に見た鶏のレーザー手術のドキュメンタリーを観て以来、肉も魚も口にしていない。ただ動物が好きだから価値観に従うまでです。絶対に食しません。」と語っている[3]。 2008年の大統領選挙において民主党のヒラリー・クリントンを支持しているが、「オバマも好き」という発言をしている[4]。 [編集] キャリア [編集] 1990年代 2005年4歳からダンスレッスンを始める。10歳の時にロング・アイランドのピザレストランで、エージェントに化粧品会社レヴロンのモデルとしてスカウトされる。当初モデルに興味は無かったがスカウトの「パトリック・スウェイジにも会えるよ」との言葉に惹きつけられたという。モデルよりも演技に興味があるということで、俳優を目指すことなる。 1994年にオフ・ブロードウェイでの舞台『Ruthless!!』でデビューする。ミドルネームのポートマン(Portman)は母方の祖母の旧姓である。同年に2000人を超える候補者の中からマチルダ役に選ばれ、リュック・ベッソン監督の『レオン』で映画デビューを果たす。この作品で一躍人気子役となるが、ロリータ的イメージやラブシーンを敬遠し、出演作を厳選する(過去に1997年公開の『ロリータ』のロリータ役をオファーされたが頑なに拒否している)。 その後、いくつかの映画出演を経て、『スター・ウォーズ』新三部作のヒロイン・アミダラ役に抜擢される。1999年公開の『ここよりどこかで』でスーザン・サランドンの娘役を好演し、ゴールデングローブ賞 助演女優賞にノミネートされた。 [編集] 2000年代 2001年にメリル・ストリープ、ケヴィン・クライン、フィリップ・シーモア・ホフマンと共に舞台『かもめ』に出演。 大学卒業後に出演した2004年公開の『終わりで始まりの4日間』、『クローサー』での演技が高く評価される。特に後者の作品ではゴールデングローブ賞 助演女優賞を受賞し、アカデミー助演女優賞にもノミネートされた。 2008年にはファッションブランド「テカサン」とコラボレートし、ヴィーガン(完全菜食主義者)用の靴を発表したり[5][6]、第61回カンヌ国際映画祭の審査員を務めた。また、短編映画『Eve』で映画監督業に進出を果たす。同作品は第65回ヴェネツィア国際映画祭で上映された。 [編集] 論争 2004年に舌禍事件(「私は黒人ではないけれど、それがどのような気分かはわかる」と発言したことが黒人の反感を買った)を起こし、後に謝罪した[7]。 映画『フリーゾーン~明日が見える場所~』にて、エルサレムの嘆きの壁の近くで共演俳優とのキスをしている場面でユダヤ教徒から非難を浴びた。 ナタリー・ポートマン 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 |